お越しいただきありがとうございます。
私は5年ほど前に酒さ(しゅさ)と診断されました。
仕事柄、美容関係の情報が多く入ってくる環境にいたので、治療方法や専門のクリニックなどを徹底的に調べましたが、調べれば調べるほど難しいものなのだと感じました。
酒さは治らないと言われています…
ですが、うまく付き合っていけば、症状を出さずに過ごすことはできます!
私も実際、完治はしてないと思いますが、症状は全く出ていません。
今回は、酒さの発症からこれまでの私の体験談と、今まで知り得た情報から酒さについて私なりの意見をお話ししたいと思います。
美容の面から見たバリア機能を利用して、酒さの症状とうまく付き合う方法もお話しします。
それでははじめます。
- 酒さが治らないと言われている理由
- 酒さの症状が出る引き金とは
- 美容の面から見た酒さとうまく付き合う方法
- 失敗から学んだこれまでの体験談とおすすめをご紹介
酒さは治らないと言われている理由
酒さは他の皮膚疾患と区別がつきにくい
酒さとは、原因が未だわからない慢性炎症疾患です。
肌状態は一般的には顔の中央部分が赤くなり、火照りやニキビを伴います。
鼻の形が変わって、大きくなっていくようになる場合もあるそうです。
脂漏生皮膚炎など似た皮膚疾患が多く、皮膚科の先生も見分けがが難しいということで、酒さと判断されるのが遅くなり、治療が遅れて不安な日々を過ごす人も多いと言われています。
実際、私も数軒皮膚科をまわり、やっと「酒さ」と診断され治療を始めることになりました。
引き金という存在
投薬や塗り薬でしっかり治療していても、ぶり返しぶつぶつが出る場合に「引き金」を知らずに引いてしまっている可能性があります。
症状が急に出てくる引き金になるものが必ずあります!
- 引き金となるもの
-
- 合わない化粧品の使用
- 心理的ストレス
- 女性ホルモンの変化
- 食事
- 温度変化
- アルコール摂取 など
酒さと付き合う上で、この引き金というものはとても重要になってきます。
自分の引き金をよく覚えておくことが大事だと経験から学びました。
症状が消えていても、ある引き金からまた前と同じ酒さの症状になってしまうことがあるからです。
私の場合は温度差が引き金のひとつです。
医師によって治療方針が違う
当時色々調べて困惑したことの一つでしたが、医師によって酒さのスキンケアに対しての考え方が違います。
乾燥肌が症状を誘発するという考え方の医師は、スキンケアをしっかりして肌を整えることを推奨しますし、
油分がよくないので、化粧水などの保湿も一切しないようにすすめる医師もいます。
正直戸惑ってしまいますよね。
そして、保険が適用されている塗り薬がとても少なく、自費治療のクリニックでは多くの塗り薬から選べますが、一般の皮膚科では限られたもので治療をすることになります。
酒さの特効薬がまだない
酒さは原因がいまだにわかっていないということですが、
青い目を持っている人、北部ヨーロッパの人や色白の人に見られるらしく、遺伝的なものがあることがわかっているということです。
その他、医学的に見た原因や環境的なものからくる原因などがあげられるそうですが、はっきりしたことは分かってないそうです。
ですから、今現在も特効薬というものはないということです。
ですが、症状が出ていないが「実は酒さなの…」という人もたくさんいます。
うまく付き合っていく方法をそれぞれ見つけたのだと思います。
酒さには完治というものがないのかどうかはわかりませんが、実際私も症状は出ていない状態を維持できています。
では、これから私の失敗から学んだ体験談をお話ししますね。
私の酒さとの戦い
酒さになったきっかけ
昼はネイルの仕事をして、夜は化粧品コンサルタントの仕事のために、パソコンで調べ物やレポートを作るという毎日を送っていました。
パソコンを見ながら、毎晩チョコレートを食べることが習慣になっていました。
これがすごく良くなかったということは確かなんですが、
ちょうど、ヘッドスパの効果について調べていて、あるヘッドスパに通っていた時、
顔は出ているのですが、頭全体をスチームのようなものに入るというヘッドスパの工程があったのですが、
それが終わった後、周りの美容室のスタッフさん達も驚くくらいに顔が真っ赤になってしまったんです。
顔の赤みもすぐ引いたので、その時はあまり気にしてなかったんですが、
何度か通ってそのメニューを受けるたびに顔が真っ赤になっていたので、
さすがに通うのをやめたのですが、(今思うとこれが引き金だったのだと思います。)
その辺りから、急に鼻にぶつぶつが出てきて、頬が赤くなってきたのです。
私はそれまでニキビで悩んだことがなかったので、びっくりしました。
ただ、とても肌が薄く、刺激に弱い肌なので自分の弱点は肌だとはわかっていました。
毎晩のチョコレート、ヘッドスパのスチーム、ストレスなど思い当たることが結構ありましたが、
それまでもチョコレートは好きで食べていましたし、サウナに行っても平気でしたし、
なぜ急にそうなったのかは正直わかりませんでした。
酒さのお薬
脂漏生皮膚炎と言われて治療しましたが一向によくならず、数軒皮膚科をまわって、やっと「酒さ」と診断されました。
漢方やビタミンと外用薬が出ていましたが、最初は全然効果がなかったです。
途中でアレグラも処方されるようになったのですが、私には漢方とビタミンとアレグラのセットが効果があったようです。
飲み薬は1年くらいは飲んでいたと思います。
塗り薬はもともと抵抗があったので、すぐにやめてしまいました。
私の通っていた皮膚科の先生からは、スキンケアをきちんとするようにとの指導を受けていましたので、スキンケアはしっかりしていました。
使い慣れているスキンケアを使うように言われました。
スキンケア
仕事柄、評判のいいものや話題の化粧品は自分で試して使い心地や肌状態の変化を見ます。
半年から1年ごとにスキンケアを変えて使い心地などをみてデータをとっていました。
化粧品会社のスキンケアをシリーズでライン使いし、また半年もしくは1年後に違う化粧品会社のスキンケアをシリーズでライン使いする…この繰り返しを長期にわたってやってきていました。
自分の肌で実験しているような感じです。もちろん使用するスキンケアは都度厳選して選んでいます。
そんな中で酒さになってしまったので、使用するスキンケアに悩みましたが、
皮膚科医も使い慣れたものをということでしたので、
基本はそのままその時に使用していた一般のスキンケアを使っていました。
酒さの症状がひどく出ていた時に、
酒さを専門にしているクリニックのスキンケアを使用した時期がありましたが、
特殊な使い方や使用感、ファンデがうまくのらないなどがストレスになりすぐにやめてしまいました。
私には特別に効果があるとも思えませんでしたし…
ですから肌に合うものでしたら、基本的には酒さ用の特別なものでなくてもいいのかもしれません。
そこで、スキンケアを使用する時の注意点をお話ししておきます。
酒さに限らず肌に疾患がある方、敏感肌の方は、特に気をつけていただきたいポイントです。
スキンケアを選ぶうえでの注意点
- ① 低刺激性の製品を選ぶ
-
低刺激とは、アルコール・パラベン・鉱物油など肌への刺激成分が入っていないシンプルな処方の
製品を言います。
エイジングケア用などの高機能化粧品はお休みしておきましょう。
- ② 基本的には同一ブランドのシリーズをライン使いする
-
特に皮膚疾患がある肌や敏感肌には、ライン使いをオススメします。
他の化粧品会社のスキンケアを中に入れるのは、
成分同士がケンカして効果が出ない場合や、肌への浸透力が変わってきてしまう場合があります。
ライン使いの方が相乗効果も出せます。
(他社製品と一緒に使用できると書いてあるものは大丈夫ですよ!)
- ③ 油分が多いから高保湿というわけではない
-
クリームは、表皮からの水分蒸発を防ぐもので、皮膚への水分補給にはなりません。
特に油分が多いものは、毛穴のむくみの原因になります。
酸化した油脂による肌への刺激からニキビや赤みの原因になることがあります。
酒さの症状が強く出ている時は、バリア機能が低下していて何を使ってもダメですから、
たとえば、しばらく外用薬を使う場合は、
使っているスキンケアの中で化粧水をお休みするなど、
工夫をして、これもダメだったとすぐにスキンケアを変えることはしない方がいいと思います。
スキンケアに関しては次の投稿記事も参考にしてみてください。
実際に使用したスキンケアや、おすすめの保湿ケアも載せています。
尊敬する美容家さんからの一言で開眼
美容の仕事をしていましたので、エステや美容クリニックでの肌治療をまず考えました。
口コミなどからハーブピーリングがいいということで通ってみたり、ダーマペンなどいろいろやりましたが、
私には効果がなくて途方に暮れていました。
効果がなかったのではなく、その施術をする時期が間違っていたのかもしれません。
そしてだんだん、ぶつぶつと赤みだけではなく、鼻が腫れてきているようにも感じていました。
そんな時に、仕事で年配の美容家の方とお話しする機会があり、酒さの話をしました。
お肌を触ってない?
こすらないようにスキンケアをしています。特別触ったりはしていません。
本当に触ってない?
はい・・・💦
そうなんです。おっしゃる通り、触っているんです!
ぶつぶつを鏡で見るとつい気になって触っていました。
そして、こう言われました。
ニキビや吹き出物ができて、それが同じ状態でそこにずっとあることの方が奇跡なのよ。
だから、ずっとそこにあるんじゃなくて、
あったものは時間と共に枯れていくけど、
また新たに自分で作っているのよ!
さすがです!!
おっしゃるとおりです!自分で作っていたのです!!
今まで私は無駄なことをしてきたことに気づきました。
いや、いろんなことをしてむしろ悪化させてきていたのでしょう。
その時から、徹底してスキンケア以外は触らないようにしました。
そして飲み薬以外、エステや美容皮膚科の肌に刺激を与える肌治療をやめました。
この時から極力触らない・肌のバリア機能を意識したお手入れをしだしてひと月後くらいには劇的に変化しました。
この後、数ヶ月後には肌に赤みやぶつぶつが一切ない状態までに回復しました。
体質改善:ゲルマニウム温浴
酒さにはデトックスが大事とクリニックでも言われたので、
皮膚自体の治療だけではなく、根本的に体の中からも変えていこうと思いました。
できるだけ薬を飲みたくなかったのです。
体を温めて老廃物を出すことを考えましたが、私の場合、温度差で酒さを引き起こすことがわかっていたので、
岩盤浴やサウナは熱気で顔が真っ赤になりそうで躊躇していました。
そんな時にゲルマニウム温浴を知り、恐る恐る行ってみたのですが、
ゲルマニウム温浴に通うようになってから赤みや痒みが劇的に減っていったのです。
ゲルマニウム温浴は、老廃物を出すだけではなく、体の中をキレイな酵素でいっぱいにしてくれます。
ゲルマニウム温浴は手と脚だけを有機ゲルマニウム入りの温浴器に入れるので、岩盤浴やサウナなどより心臓への負担が少なく、時間は20分ほどですが、結構な量の汗が出ます。
入浴後は体が一日中ポカポカ温かくて気持ちがいいです。
なんといっても、その日はぐっすり眠れるということがよかったんだと思います。
そしてなんと
大事なポイントです!
ゲルマニウム温浴はセラミド減少をを回復させる効果があるらしく、
バリア機能が低下している酒さの肌症状に対して、その回復を助けてくれるそうです!
値段的にも千円前後なので通いやすいと思いました。
使用した美容機器
色々調べた中で「バイオプトロン」という美容機器に出会いました。
バクテリアを殺菌し、肌再生を促す効果があり、赤みやニキビに効果があるということで使用を始めました。
使用を始めて2ヶ月くらい経った頃から、肌がサラサラになり、ニキビがどんどん減っていきました。
これはそれ以来今でもずっと使っています。
もちろん、薬や漢方薬、徹底した触らないスキンケアなどとの相乗効果なのかもしれませんが、
「もしかしたら治るかもしれない…」と改善に光が見えてきてとても嬉しかったことを覚えています。
使用しているうちに、肌にハリが出てきて、シワができなくなる効果に惚れ込んでしまい、今でも毎日使用しています。
体に害のない可視光線を8分ほど顔に照射するだけですが、気持ちよくてついウトウトしてしまいます。
ですが、誰にでも効果があるとはいえませんので、ご参考までにどうぞ。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。
「バイオプトロン」のことが載っている記事です。参考にしてください。
美容の面から見た酒さとうまく付き合う方法
悪い連鎖を断ち切る
美容の面から見て、なぜ繰り返し症状が消えずに出てくるように見えるかというと、
これは、ニキビでお悩みの方にも同じことが言えると思いますが、
酒さの肌状態は完全にバリア機能が破壊された状態ですから、
薬を塗る時の摩擦、スキンケアの摩擦で夜の間に少し回復したバリアをまた次の日に壊しているからです。
もちろん、体質的なものでしたら、それだけが理由で症状が悪化するというわけではありませんが、肌に対しては、改善の一つになると思います。
ここすごく大事です!
バリア機能が壊れると皮脂膜を張ろうとして皮脂分泌量が増えてしまいます。
毛穴が詰まって、そこに皮脂が溜まりニキビができます。
手で触ったことからバイ菌や細菌が中に入って余計増殖していきます。
普段なんでもないことも刺激に感じ、赤みや痒みが出てきます。
毎日抗生物質を飲んでいても、一向に治らない、むしろひどくなる理由はここにあるのだと思います。
肌にとってはこの悪い連鎖を断ち切ることが酒さを悪化させない1番の対策になります!
触らないことに徹することが重要でなのです!
もちろん薬の塗り方やスキンケアの付け方に工夫は必要です。
スキンケアを酒さに効果的と言われる特別なものから選ぶことよりも、
食べ物などの内面からの体質改善しながらスキンケアの付け方、薬の塗り方に注意することも重要です。
このように正しいスキンケアをしていけば、悪化は防げます。
触って自分で知らず知らず増やしていたものが減ったらだいぶ変わると思います。
そして、慢性皮膚疾患は、体内の炎症からくると本で読んだことがありますが、食べ物で私たちの体はできていますから、当然肌にも影響が出ます。
ですから体内に入れるものにも気をつけてください!
今現在の状態
酒さになり始めた頃のひどい症状は今現在は全くありません。
肌に極力触れないように徹していますし、
頻度はだいぶ減りましたが、ゲルマニウム温浴にも通っています。
精神的なものも大きく関係してくるので、
朝必ず肩甲骨を寄せて胸を張って、落ち込む気持ちをリセットしやる気が出るようにしています。
肩甲骨を寄せて胸を張る動きはテストステロンの分泌が20%アップして、不安が消えてストレスが軽減すると言われていますよ!
酒さは治らないと言われていますが、
バリア機能が低下の状態にあるということを理解して、極力触らないようにして、
自分の引き金をよく理解し、それぞれの方に合った体質改善をしていけば上手く付き合っていけると経験上学びました。
今は初めての皮膚科に行くと「本当に酒さだったの?」と聞かれるくらいに改善しました。
今回は私の体験をお話ししましたが、酒さでお悩みの方に少しでもお役に立てれば嬉しく思います。
まとめです
酒さとは、原因が未だわからない慢性炎症疾患です。
酒さの治療は漢方薬やビタミン、抗生物質などの内服薬、外用薬などがありますが、
今現在決定的な治療法がないと言われています。
何をしても症状が消えない理由のひとつに、
触って自分自身で症状を悪化させている可能性があります。
美容の面から見て、肌に対しての悪い連鎖を断ち切ることが酒さにとって大事なことであり、
改善への近道になると思います。
体質改善も行いながら、うまく付き合えれば、症状を出さずに普通の肌状態でいられます。
肌のバリア機能が完全に低下しているので、こすらない、触らないことを徹底し、
症状が出てくる引き金を避けて、睡眠をしっかりとりましょう!