セラミドについて調べて、
「原因はわかった。
でも、じゃあ どう使えばいいの?」
そう思って、ここに来てくれた方も多いと思います。
私自身、セラミドは“肌にいいもの”だと信じて使っていました。
それなのに、
なぜかニキビができる気がする。
赤みやザラつきが落ち着かない。
「合っていないのかも…」という不安だけが残る。
そんな時期が、確かにありました。
でも今振り返ると、
問題だったのは セラミドそのもの ではなく、
「使い方」と「向き合い方」だったと感じています。
この肌には何を足せば、どんな成分を選べばいいの?
そう考え続けていましたが、
本当に大切だったのは、
セラミドを“増やすこと”より、“壊さないこと” でした。
この記事では、
セラミドでニキビを悪化させないために
私が実際にやめたこと、見直したこと、
そして続けてきた“守るケア”についてお話しします。
特別なことをしなくても、
肌は少しずつ落ち着き、
「ニキビができる気がする」という不安は、
いつの間にか薄れていきますよ。
同じように悩んでいる方にとって、
この話が 遠回りをしないためのヒント になれば嬉しいです。
セラミドでニキビを悪化させないために、私が最初にやめたこと
セラミドが合わない気がしていた頃、
私は「もっと何かをしなきゃ」と思っていました。
でも、実際に肌が落ち着き始めたきっかけは、
新しいものを足したことではなく、
いくつかの“やりすぎ”をやめたことでした。
ここでは、私がまず最初にやめたことを、簡単にまとめます。
■ セラミドを“効かせよう”としすぎるのをやめた
たくさん塗る、重ねる、他の成分も足す。
そんなふうに「効かせよう」としていた頃ほど、
肌は落ち着かなかったように思います。
セラミドは、無理に働かせなくてもいい成分。
そう考えるようになってから、
スキンケアが少し楽になりました。
■ 重たい質感を無理に使うのをやめた
保湿=しっとり、と思い込んで、
コクのあるクリームや油分の多いものを選んでいた時期もありました。
でも、ニキビができやすい肌には、
質感の重さそのものが負担になることもある…
「しっとりするか」より
「肌が軽く感じるか」を大切にするようにしました。
■ 違和感を感じながら使い続けるのをやめた
ヒリつく、ムズムズする、
ニキビができる気がする。
そう感じているのに、
「成分はいいはずだから」と使い続けていたこともありました。
でも今は、
その違和感こそが、
肌からのサインだったと思っています。
これだけのことですが、
この「やめたこと」が、
次にお話しする “セラミドを壊さない考え方” につながっていきます。
セラミドは“肌に入れるもの”より、“壊さないこと”の方が大事
セラミドというと、
「補うもの」「与えるもの」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
でも実は、セラミドは
もともと私たちの肌に存在している成分です。
肌の一番外側、角質層で
水分を抱え込み、外からの刺激を防ぐ。
その“バリアの役割”を担っているのがセラミド。
だから本来は、
たくさん足さなくても、
壊さずに守れていれば、肌は安定しやすい成分でもあります。
■ セラミドが減るのは「足りないから」ではないことも多い
セラミドが不足すると言われると、
「年齢のせい」「自分の肌が弱いから」と思いがちですが、
実際にはそれだけではありません。
・落としすぎ
・こすりすぎ
・洗いすぎ
・刺激の積み重ね
こうした日常の中で、
セラミドは少しずつ壊され、流れ出ていきます。
つまり、
「足りない」のではなく
「減らしてしまっている」状態になっていることも、とても多いのです。
■ 肌が揺らいでいるときほど、セラミドは壊れやすい
赤みが出やすい
ニキビができやすい
ザラつきやすい
こうした状態のとき、
肌のバリアはすでに弱っています。
その状態で、
・強い洗浄
・摩擦
・重たいアイテムの重ね塗り
を続けると、
セラミドはさらに壊れやすくなり、
「合わない気がする」状態を強めてしまうことがあります。
セラミドが悪いのではなく、
セラミドを守れない環境が、
肌を不安定にしている。
私はそう感じるようになりました。
■ 「肌に何をするか」より「何をしないか」
以前は、
・何を塗るか
・どの成分を選ぶか
そこばかりに意識が向いていました。
でも実は、
セラミドを壊さないために、何をしないか
の方がずっと大事なんです。
- こすらない
- 長く触らない
- 落としすぎない
それだけで、
肌が持っている回復力が、
少しずつ働きやすくなる感覚がわかるようになりますよ。
■ セラミドは「守られているとき」に一番力を発揮する
セラミドは、
無理に働かせなくても、
肌が落ち着いた環境にあるとき、
ちゃんとその役割を果たしてくれます。
だから私は、
セラミドを“増やすケア”の前に、
まずは壊さないことを最優先に考えるようになりました。
この考え方に切り替えたことで、
「ニキビができる気がする」という不安は、
少しずつ小さくなっていきました。
次の章では、
こうした考え方をもとに、
私が実際に続けている「セラミドを守るスキンケアの基本」を、
もう少し具体的にお話しします。
私が実践している、セラミドを守るスキンケアの基本
セラミドを守るために、
私が意識していることは、とてもシンプルです。
「何を使うか」よりも、
どう扱うか。どこまでやらないか。
ここでは、特別なテクニックではなく、
日々続けている基本の考え方をお話しします。
■ クレンジングを長く置かない
クレンジングは、
“落とす力”を持っているもの。
だから私は、
肌の上に長く置かないことを、何より大切にしています。
なじませる時間は、
必要最低限。
メイクが落ちたと感じたら、
それ以上触らない。
この意識だけで、
洗い上がりのつっぱり感や、
その後の不安定さが変わりました。
■ 使わなくていい日は、無理に使わない
メイクをしていない日や、
軽い日常メイクの日。
そういう日は、
クレンジングを使わずに済ませることもあります。
落とす必要がなければ、
落とさない。
それも、
セラミドを守る大切な選択だと思っています。
■ クレンジングは「やさしさ」を基準に選ぶ
どうしてもクレンジングが必要なときは、
“よく落ちるか”よりも、
肌に残る感覚がやさしいかを重視します。
以前の記事でも触れましたが、
たとえばアルファピニのクレンジングは、
肌への刺激が少なく、
セラミドを含んでいる点でも安心感がありました。
※ 成分や使い方については、
公式ページで確認するようにしています。
また、カバーマークのミルククレンジングも、
乾燥しにくく、
「クレンジングは慎重に選ぶべき」と実感させてくれたアイテムです。
ここでお伝えしたいのは、
商品名そのものより、
「落とすケアこそ、いちばん吟味する」 という考え方。
■ こすらない、触りすぎない
セラミドは、
摩擦にとても弱い成分です。
だから私は、
なじませるときも、洗い流すときも、
“動かしすぎない”ことを意識しています。
「ちゃんとやらなきゃ」と思うほど、
触りすぎてしまう。
でも、
触らないことが、いちばんのやさしさ
そう思えるようになってから、
肌の反応が変わりました。
■ セラミドは“足す”より“守る”でいい
以前の私は、
「足りないから足す」という考え方でした。
でも今は、
壊さなければ、肌は持ち直しやすい
そう感じています。
セラミドを守るスキンケアは、
派手さはありません。
でも、
「ニキビができる気がする」という不安を、
静かに遠ざけてくれるケアでした。
スキンケアだけじゃ足りなかった。私が体から見直したこと
セラミドを守るスキンケアを意識するようになって、
肌の不安定さはかなり落ち着きました。
でも正直に言うと、
それだけでは「完全に整った」とは感じられなかったのも事実です。
そこで私は、
「肌に入れるもの」だけでなく、
体の状態そのものにも目を向けるようになりました。
■ ゲルマニウム温浴を続けて感じたこと
私が長く続けていることのひとつが、
ゲルマニウム温浴です。
これを始めて感じたのは、
肌そのものというより、
体の巡りや緊張がゆるむ感覚でした。
・血流がよくなる
・体が冷えにくくなる
・眠りが深くなる
こうした変化が積み重なることで、
肌の回復力も、
少しずつ底上げされていったように感じています。
「セラミドが増える」と断言できるものではありませんが、
セラミドが壊れにくい土台づくりには、
確実につながっている実感があります。
※ ゲルマニウム温浴については、
実際に続けて感じた変化や注意点を、
こちらの記事で詳しくまとめています。

■ 生芋こんにゃく(山芋こんにゃく)を取り入れている理由
もうひとつ、
日常的に続けているのが、生芋こんにゃくです。
これは即効性のあるものではありません。
食べた翌日に肌が変わる、という類のものでもない。
でも、
続けていると、何かが違う。
肌が荒れにくい
揺らぎにくい
回復が早い
そんな感覚が、
少しずつ積み重なっていきました。
体の中が整ってくると、
スキンケアの刺激にも、
以前ほど敏感に反応しなくなる。
そんな変化を感じています。
■ 肌は「外からのケア」だけでは完結しない
ニキビができやすいとき、
セラミドが合わない気がするとき。
私たちはどうしても、
「何を塗るか」「何を使うか」に意識が向きがちです。
でも実際には、
体の巡り・緊張・冷え・疲労
そういった要素も、
肌の状態に大きく影響しています。
スキンケアを頑張っているのにうまくいかないときは、
「やり方が間違っている」のではなく、
体が追いついていないだけということも、
少なくありません。
■ セラミドは、体が整っているときほど守られやすい
セラミドは、
外から与えるだけで完結する成分ではありません。
体が冷え、巡りが悪く、
回復する余裕がない状態では、
どんなにやさしいケアをしても、
安定しにくいことがあります。
だから私は、
スキンケアと同じくらい、
体を整える時間を大切にしています。
それは、
遠回りのようでいて、
実は一番の近道でした。
次の章では、
ここまでのお話をふまえて、
セラミドでニキビができる気がする人へ、
私がいちばん伝えたいことをまとめていきます。
セラミドでニキビができる気がする人へ、私がいちばん伝えたいこと
セラミドでニキビができる気がする。
合っていないのかもしれない。
このまま使い続けていいのか、不安になる。
そんなふうに感じることは、
決して珍しいことではありません。
そしてそれは、
あなたの肌が弱いからでも、
セラミドが悪い成分だからでもありません。
■ 問題は「セラミド」ではなく、「環境」だった
私自身の経験から感じているのは、
セラミドが合わないように感じるとき、
多くの場合、問題は成分そのものではなく、
・使い方
・触り方
・落とし方
・体の状態
こうした “セラミドを取り巻く環境” にある、ということです。
セラミドは、
壊されやすく、とても繊細な成分。
だからこそ、
効かせようとするよりも、
守ってあげることで、本来の力を発揮しやすくなる
そんな存在だと思っています。
■ 焦らなくていい。足さなくても、肌は変わる
肌が揺らいでいるときほど、
私たちは「何かを足さなきゃ」と思ってしまいます。
でも、
やめること
減らすこと
触りすぎないこと
それだけで、
肌は少しずつ、静かに整っていくことがあります。
「ニキビができる気がする」という不安があるなら、
まずはその感覚を、無視しないであげてください。
■ セラミドは、あなたの肌の味方でいられる
セラミドは、
正しく扱えば、
とても心強い味方になってくれる成分です。
無理に増やさなくていい。
完璧に使いこなそうとしなくていい。
壊さないことを意識するだけで、
肌はちゃんと応えてくれますよ。
次の記事では、
ここまでのお話をさらに一歩進めて、
セラミドを減らしてしまう「日常の習慣」について、
もう少し踏み込んでお話しする予定です。
「美容家が、実は絶対にやらないこと」
そんな視点から、
肌を守るヒントをまとめていきます。
