冬のように乾燥しているわけでもない。
春のように花粉が飛んでいるわけでもない。
それなのに──
なぜか夏になると、肌の調子が落ちる。
「ベタつくからしっかり洗ってるのに、なぜか乾燥する」
「毛穴が目立ってきて、肌がゴワつく気がする」
「UV対策はしているのに、くすみやすくなった」
そんな夏の肌不調、実は“見えない乾燥”と“ふやけた角質”が大きく関係しています。
前回の記事では、汗によるかゆみや赤みの対処法として、
温泉水99とコットンを使った応急ケアをご紹介しました。
今回はもう一歩進んで、「夏の肌がなぜ不安定になるのか?」を深掘りしながら、
今日からできる肌を守るケアをわかりやすく解説していきます。
そして、美容+@では、全身に使える“高機能洗顔パウダー”と、植物の恵みで肌をうるおす「ジュリークのミスト化粧水」をご紹介します。
夏のゆらぎ肌を、落とす×潤すのWケアでやさしく守ってみませんか?
夏の肌トラブルの正体は“ふやけた角質”?

夏の肌は、汗でしっとりと湿っていて「乾燥していないように見える」ことが多いですよね。
でも実は、そのうるおって見える状態”が、角質層にとっては落とし穴になることがあるんです。
汗を長時間かいていると、肌の表面はふやけた状態になります。
すると、角層の構造が緩んで傷つきやすくなり、バリア機能が一時的に低下します。
しかも湿度が高いと、角質が傷んでいても気づきにくいんです。
そんな状態の肌に、紫外線や摩擦、冷房の乾燥などが重なることで、
肌の土台である角質層がダメージを受け、肌全体の調子が乱れてしまいます。
🌿肌のバリアが崩れると、こんなトラブルが起きやすくなる
- いつもより肌がヒリヒリしやすい
- ごわつき・ザラつきが気になる
- ベタつくのに、なんだか乾燥している感じがする
- 肌の透明感が失われてくすみがちに
つまり、「見た目はしっとり」でも、「中は不安定」という状態なんですね。
このような“夏特有の角質ダメージ”に気づかず、
いつも通りのケアをしてしまうと、知らないうちに肌は弱っていってしまいます。
つい洗いたくなる夏の肌。でも…その洗顔が“とどめ”になる?
ベタつく夏の肌。
汗や皮脂が気になって、つい「スッキリしたい!」という気持ちになりますよね。
だからこそ、泡立ちのいい洗顔料や、スーッとする洗浄力の高いものを使いたくなる──
それは、ごく自然な反応です。
でも、実はここに落とし穴があるんです。
夏の肌は、汗や湿度で“ふやけてバリアが弱った状態になっています。
そんな状態で、洗浄力の高い洗顔料を使ったり、ゴシゴシとこすってしまうと──
傷ついた角質層がさらに削られてしまい、肌の内側の水分が逃げやすくなってしまうんです。
いわゆる「インナードライ」や「過敏な肌」になってしまう原因のひとつ。
さらに、バリアが壊れた肌は、紫外線や化粧品の成分にも敏感に反応しやすくなり、
炎症・赤み・かゆみなど、さまざまなトラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
💡洗顔は「気持ちいい」よりも「整える」が大切
もちろん、気持ち悪さや不快感を我慢する必要はありません。
でも大切なのは、「落とす」ためではなく「肌を整える」ための洗顔に変えていくこと。
- ゴシゴシこすらない
- 冷たすぎないぬるま湯を使う
- 洗浄力のやさしい洗顔料を選ぶ
- 必要なときだけ、ポイントで使う
そんな小さな意識の積み重ねが、夏の肌を傷めないケアにつながっていきます。
冷房×紫外線×摩擦のトリプルパンチ
夏の肌には、実は“見えないダメージ”がたくさん潜んでいます。
特に注意したいのが、
「冷房」「紫外線」「摩擦」という三つの刺激。
それぞれが単独でも肌に負担をかけますが、
組み合わさることで、さらにバリア機能が乱れてしまうんです。
❄️まずは「冷房」
室内にいると汗は引いて快適になりますが、
空調によって空気はかなり乾燥しています。
その乾いた風に長時間さらされると、
肌の水分がじわじわと奪われて、知らないうちに“見えない乾燥状態”に。
乾燥している感覚がないまま、角質層がカラカラになってしまうことも。
☀️次に「紫外線」
紫外線は、肌の奥深くにあるコラーゲンやエラスチンを破壊して、
ハリ・弾力の低下=たるみや毛穴の広がりに直結します。
さらに、紫外線によってターンオーバーが乱れると、
古い角質が肌表面に溜まりやすくなり、
くすみやゴワつき、毛穴の目立ちにもつながります。
🧻そして「摩擦」
汗を拭くときのハンカチやティッシュ、
紫外線対策のためのマスクや帽子の着脱──
気づかないうちに、肌を何度もこすっていることがあるんです。
摩擦による刺激は、バリア機能を壊す最大の敵。
特に夏は汗や皮脂でふやけた肌になっているため、
ちょっとしたこすれでも大きなダメージになってしまうことがあります。
この3つの刺激が、日常的に積み重なることで、
「なんとなく肌の調子が悪い」状態が続いてしまうのが、夏の肌の難しさなんです。
皮脂の“防衛反応”が肌荒れを招くことも?

肌はとても賢くて、外からの刺激に対して
「自分を守ろう」とする働きがあります。
そのひとつが、皮脂を分泌して肌表面に“油膜”をつくること。
本来、これは肌の水分蒸発を防ぎ、外部刺激から守るための大切な防衛反応なんです。
でも──
夏のように、冷房で乾きやすく、紫外線や洗顔などでバリアが弱っている状態では、
肌は「もっと守らなきゃ!」と感じて、皮脂を過剰に分泌しがちになります。
その結果、皮脂の量が増えることで、逆にトラブルが起きてしまうんです。
🌀皮脂がトラブルに変わるメカニズム
- 余分な皮脂が、毛穴にたまりやすくなる
- 気温や体温によって、皮脂が酸化しやすくなる
- 酸化した皮脂が毛穴まわりに刺激を与え、炎症や赤みの原因に
- その炎症によって毛穴まわりの皮膚がへこみ、“くぼんで見える”こともある
- 紫外線の影響でメラニンが増え、毛穴が黒ずんで見えるようになる
さらに、弾力の支えとなるコラーゲンが紫外線で破壊されると、
肌がたるんで毛穴が縦に広がって見えるようになることも。
皮脂は本来、肌を守る大切な存在。
でも、バリアが壊れた状態で出す皮脂は、むしろ肌を苦しめてしまうこともあるんです。
だからこそ夏は、
「皮脂を抑える」よりも「皮脂が出すぎない肌環境を整える」ことが大切。
じゃあ、どうしたらいいの?夏の肌トラブル対策3選
ここまでお伝えしてきたように、
夏の肌は「うるおって見えて、実は弱っている」という状態に陥りがち。
だからこそ大切なのは、
落としすぎず、守りすぎず、肌を“整える”ためのやさしいケアです。
ここでは、今日からできる3つの実践法をご紹介します。
① 洗顔は「気持ちいい」より「やさしさ」を優先して
汗やベタつきが気になる夏こそ、
つい洗浄力の強い洗顔料を使ってしまいがち。
でも、バリアがゆらぎやすい夏の肌には、やさしい洗顔が正解です。
朝はぬるま湯だけで済ませるのもOK。
でも、夜にしっかり保湿をしていたり、油分を使っていた場合は、
朝も軽く洗顔料を使ってスッキリさせてあげるのがおすすめです。
大切なのは、「洗うこと」より「整えること」。
摩擦を避けて、“肌が求めるときに、必要なケアを丁寧に補う”意識を持つだけで、肌の調子は変わってきます。
② 化粧水だけで終わらせない。水分+保湿でバリアを守る
夏は肌がしっとりしているように見えるため、
「化粧水だけで済ませている」という声もよく聞きます。
でも、角質層の奥は乾いている“隠れ乾燥”状態になっていることも多いんです。
化粧水で補った水分は、そのままだとどんどん蒸発してしまいます。
その結果、バリア機能が弱まり、夏でも肌が不安定に。
バリア機能が整っていれば、皮脂も過剰に出にくくなり、テカリや毛穴トラブルの予防にもつながります。
だからこそ、保湿剤(乳液・ジェル・オールインワンなど)でフタをするケアが重要。
とくに敏感肌さんや酒さタイプの方は、
ベタつかない軽めの保湿を、朝も夜も習慣にするのがおすすめです。
ちなみに、「保湿=クリーム」と考える必要はありません。
保湿系の美容液や、フタの機能があるオールインワン化粧水など、
肌に合ったアイテムで保湿できていれば大丈夫。
実際、美容家の中には、クリームをあえて使わない派の方も多くいます。
③ 紫外線・冷房・摩擦の“見えない刺激”から肌を守る工夫を
夏の肌トラブルは、「自覚できないダメージ」が多いのが特徴。
紫外線はもちろん、冷房の乾燥や日常の摩擦も見逃せません。
- 日中、汗をかいたら温泉水99×コットンでやさしく押さえる
→ 敏感肌におすすめの応急ケアです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。 - 日焼け止めはスプレーやミネラルパウダーでこまめに補う
- 冷房が強い場所では、乾燥を感じたときに“メイクの上から使えるミスト化粧水”をプラス
🧴おすすめのミスト化粧水
乾燥を感じたときに、メイクの上からも使える
ジュリークのミスト化粧水がおすすめです。
詳しくは【美容+@】でもご紹介しています。
こうした小さな「守り」の積み重ねが、夏の肌を安定させてくれるカギになります。
肌の調子が悪いとき、なんとなく「洗顔のせいかな?」「紫外線が原因かも?」と感じていても、
実際に何が肌に合っていないのかを見極めるのは、とても難しいものです。
だからこそ、肌の基礎知識を学んで、
「自分の肌を、自分で見てあげられる力」を持つことが、実は遠回りに見えていちばんの近道だったりします。
私が本当におすすめしたいのは、【スキンケアアドバイザー】という資格。
お小遣い程度の費用(39,800円)で、肌の仕組みや正しいスキンケアがしっかり学べて、
自分の肌と向き合う目が育ちます。
詳しくは、関連記事でくわしくご紹介しています。
👉 スキンケアの落とし穴!間違った常識を手放せば、肌は変わる
朝の洗顔はどうする?肌ダメージを防ぐ洗顔のコツ

「朝はぬるま湯だけでいい」──
最近ではそんなスキンケア法をよく目にするようになりました。
たしかに、敏感肌や乾燥肌の人にとっては、
朝の洗顔料が刺激になることもあるため、ぬるま湯洗顔は理にかなっています。
でも実際は、
“夜にどんなスキンケアをしたか”によって、朝の洗顔方法は変えるのがベストなんです!
🌙夜にたっぷり油分を使った場合は…
バームやクリーム、しっかりめの乳液などを使っていた場合、
その油分は寝ている間に肌に浸透しきらず、
翌朝も肌表面に残っていることがよくあります。
そのままメイクを重ねると、
- 毛穴詰まりの原因になったり
- 皮脂と混ざって酸化が進んだり
- 化粧崩れを起こしたり…
かえってトラブルの元になることも。
そんなときは、やさしい洗顔料を使って“リセット”してあげるのが◎。
🌤反対に、夜のスキンケアがシンプルな場合は…
オールインワンや軽めの乳液など、油分の少ないケアで済ませていた場合は、
朝はぬるま湯だけで肌の調子が整うこともあります。
汗や皮脂をやさしく流して、摩擦を避けるだけで、
肌は自然に整い、必要な皮脂は残したままにしてくれます。
💡朝洗顔に正解はない。“気持ちよく整う”方法を選んで
大切なのは、「朝はこうしなきゃ」と決めつけることではなく、
自分の肌とその日の感覚に合わせて選ぶこと!
「今日はベタついてるな」「昨日たっぷり保湿したな」と思ったら、
洗顔料を使ってスッキリさせてもいい。
「今朝は肌が落ち着いている」「乾燥気味かも」と感じたら、
ぬるま湯だけでやさしく整えるだけでもOK。
肌は毎日、微妙に変化しています。
その変化を感じとって、“今日の肌に合った朝のスタート”を選んでいく──
それこそが、本当の意味で肌を育てるスキンケアです。
H2:まとめ|夏の肌は“見えないダメージ”にこそ注意して

夏の肌は、一見うるおっているように見えて、
実はふやけた角質と、乾いた内側が不安定に揺れている状態。
そこへ、紫外線・冷房・摩擦・皮脂の酸化…
知らないうちにさまざまな刺激が重なって、
「なんとなく調子が悪い」状態を引き起こしてしまいます。
だからこそ、今いちど見直してほしいのは、
“肌を守るためのやさしい習慣”です。
- 落としすぎない洗顔
- 化粧水だけで終わらせない保湿
- 外からの刺激を減らす日中ケア
これらはどれも、特別なことではなくて、
毎日の小さな意識で肌を整えていくための基本。
肌がつらくなる前に、
「今日の自分の肌はどんな状態かな?」と、
そっと聞いてあげるようなスキンケアを。
それが、
夏でもゆらがない肌をつくる一番の近道になるはずです。
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💡美容+@ :ゆらぎ肌に寄り添う、“やさしい洗顔”と“癒しのミスト”
ゆらぎ肌にも、優しいCAC洗顔パウダー
夏は肌がベタついて、「しっかり洗いたい」と思ってしまいがち。
でも、落としすぎてバリアを壊してしまうのは、敏感肌にとっては致命的。
私自身、肌も目まわりもとても敏感で、
石鹸タイプの洗顔料がしみて赤くなってしまうこともありました。
とくに、目に入ってしまったときはかゆくて、ついこすってしまい、さらに悪化…ということも。
そんな中で出会ったのが、CACのアミノ酸系洗顔パウダーです。
目にしみにくく、泡をしっかり立てることで、肌をやさしく包み込むように洗える。
乾いた肌に泡を乗せてメイク汚れを浮かせてから、もう一度泡で洗顔──
クレンジングなしでも、普通のメイクならこれだけで落とせるやさしさが魅力です。
(ウォータープルーフはさすがに難しいですが…)
そして実はこのパウダー、顔だけでなく髪や体にも使える全身洗浄料。
私は洗髪にも使うことがありますが、
正直、髪のツヤは今まででいちばん出たと感じるほど。
少しコツは必要ですが、肌と同じくらい髪にもやさしい洗浄ができるのが嬉しいポイントです。
ちなみに、泡立てが苦手な方には、同じCACから泡で出てくるタイプの洗顔料もあります。
また、全身・髪に使いやすい液体タイプのボディーシャンプーも販売されています。
※CACの洗顔パウダーについては、こちらの記事でくわしくレビューしています。
とはいえ、まずはこの洗顔パウダーから試してみるのがおすすめ。
敏感肌でも“落としすぎない”洗顔をしたい人にぴったりのアイテムです。
香りとうるおいで気分も肌も整える「ローズのミスト化粧水」
日中、ふと「乾燥してるかも」「メイクが崩れてるかも」と感じたとき、
お守りのようにそばに置いておきたいのが、ジュリークの通称ローズミストとも呼ばれていたROバランシングミスト。
このミストには、ジュリークブランド独自の品種「ジュリークローズ」のエキスが贅沢に配合されていて、
まるで摘みたてのローズに包まれるような、やさしい香りに癒されながら、肌もうるおします。
- メイクの上からも使えるので、乾燥を感じたときのうるおいチャージに
- 崩れてしまったメイクのお直し時にも、肌を整えて仕上がりアップ
- スマホ作業やPC作業で集中していたあと、気分転換にもぴったり
バッグに1本入れておけば、外出先や仕事の合間にも“リセットのひと吹き”が叶います。
携帯しやすい 50mLサイズをご紹介しています。
ご自宅用には、100mLサイズもAmazonで販売されています🫧
(香りと肌あたり、ぜひ試してほしいミストです🕊️)
ミスト化粧水をうまく使う3つのコツ
ミスト化粧水は「なんとなく」使ってしまいがちですが、少し意識するだけで肌へのうるおい効果がぐっと高まります。
① 顔から20cm以上離して、ふんわりミストが当たる距離で使う
→ 近づけすぎると、一部だけ濡れてムラになりやすいので注意。
② 吹きかけたあとは手で押さえず、自然に乾かす
→ 擦ったり手のひらで抑えると、せっかくのミストがこすれて逆効果になることも。
どうしても気になると言う場合は、軽くティッシュオフするくらいでOK。
③ ミスト後は必要に応じて「乳液やクリーム」でふたをする
→ 保湿目的なら、ミスト後にふたをすることで水分の蒸発を防げます。
ただしメイク中は、ミストだけで十分な場合もあるので肌の状態で調整を。